「高い返礼品を選んで大損した」ということは、あるのでしょうか。損をしないときと、損をするときを、例を使って説明します。
1年の寄附の合計が上限の範囲内で、控除の手続きをきちんとしたなら、いくらの返礼品を選んでも、自己負担は2,000円です。高い返礼品を選んだからといって、損をすることはありません。
上限を超えて寄附したとき、手続きを忘れたときなどは、寄附したお金が税金で戻ってきません。返礼品の費用は寄附額の3割以下なので、税金で戻らなければ、ふつうに買うより高くついてしまいます。これが「大損」です。
どれも「返礼品の値段」ではなく、「上限」と「手続き」の問題です。
上限を超えた分は、ほとんどが税金から差し引かれず、自分の負担になります(超えた分も所得税と住民税の基本分が少し減りますが、税率の分だけです)。上限は「1年の合計」なので、何回にも分けて寄附した人は、合計を必ず確かめましょう。
ワンストップ特例の申請も確定申告もしなければ、税金は1円も減りません。ワンストップ特例の期限(翌年1月10日必着)に間に合わなかったときは、確定申告をすれば取り戻せます。
医療費控除などで確定申告をすると、ワンストップ特例の申請はなかったことになります。確定申告にふるさと納税を書き忘れると控除されません。書き忘れたときは「更正の請求」で直せます。
寄附先が6つ以上だと、ワンストップ特例は使えません。確定申告が必要です。
上限は寄附した年の収入で決まります。年の途中で退職した、休んだ、ボーナスが減った、事業の売上が落ちた、などで上限が下がると、その分が自分の負担になります。
ほかの控除で税金が少なくなっている人は、ふるさと納税で差し引ける税金も少なくなり、上限が下がります。シミュレーターで、ほかの控除も入れて計算しましょう。
楽天ふるさと納税では、決済が終わった日でその年の寄附になります。12月31日23時59分を過ぎると翌年の寄附になり、その年の控除には入りません(翌年の上限を使うことになります)。
例1上限6万円の人が、5万円の返礼品を1つ選んだ
合計5万円で、上限の範囲内です。手続きをすれば48,000円が税金から差し引かれ、負担は2,000円です。損はしていません。あと1万円までなら、ほかの返礼品も選べます。
例2上限3万円の人が、10万円の返礼品を選んだ
上限を7万円超えています。超えた7万円は、ほとんどが税金で戻らず、自分の負担になります。10万円の寄附の返礼品は、3万円以下の費用で用意されたものです。上限を超えた分については、ふつうに買うより高くつきます。
例3上限6万円の人が、6万円寄附したのに手続きを忘れた
税金は減らず、6万円全部が自分の負担になります。確定申告をすれば取り戻せるので、気づいたらすぐに手続きしましょう。
ふるさと納税の「領収書」にあたるのは、寄附先の市町村が送ってくる「寄附金受領証明書」です。楽天の注文確認メールや、返礼品についてくる納品書は、税金の手続きには使えません。
なくしたときは、寄附先の市町村に連絡すれば、もう一度送ってもらえることが多いです。楽天ふるさと納税で寄附した分は、楽天の「寄附金控除に関する証明書」を使う方法もあります。
上限は目安なので、ぴったりをねらうと、少し超えてしまうことがあります。超えた分は自己負担になるので、少し余裕をもたせたほうが安心です。
楽天ふるさと納税では、決済が終わった日で年が決まります。返礼品がいつ届くかは関係ありません。
返礼品は「一時所得」です。一時所得には年50万円の特別控除があるので、ふつうは税金はかかりません。とても多く寄附する人や、ほかに一時所得がある人は、税務署か税理士に確かめましょう。
2025年10月1日から、楽天ふるさと納税の寄附は、原則として楽天ポイントの対象外になりました。楽天カードで払った場合の、カード会社からのポイントは付きます。手持ちの楽天ポイントで払うことはできます。
楽天ふるさと納税の案内では、寄附のキャンセルや変更はできません。申し込む前に、内容をよく確かめましょう。