楽天ふるさと納税で申し込んだお金は、どこへ行くのでしょう。だれが寄附金を払い、楽天・市町村・返礼品のお店にいくら入り、だれが控除の手続きをするのかを説明します。
上限の範囲内で、寄附額5,000円の返礼品を申し込んだときの例です。
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寄附金を払うのは、寄附した「あなた」です。
楽天でも、返礼品のお店でもありません。楽天ふるさと納税は、申し込みと支払いを受け付ける窓口です。寄附を受け取るのは市町村で、市町村があなたの名前で「寄附金受領証明書」を出します。
楽天ふるさと納税に並んでいる「お店」は、ふつうのお店ではなく市町村のお店です。たとえば楽天ふるさと納税の「岡山県新見市」のお店は、新見市が出しています。
あなたが払った寄附のうち、2,000円を超える分は、翌年の税金が少なくなる形で戻ってきます(上限の範囲内で、手続きをした場合)。つまり、最終的にはあなたが住んでいる市町村と国に入るはずだった税金が、寄附先の市町村に移ったことになります。
楽天・お店・市町村に、それぞれいくら入るのかを見てみましょう。
楽天ふるさと納税で、寄附額5,000円の返礼品を申し込んだとします。あなたが払った5,000円は、全部が市町村への寄附です。市町村はそこから、返礼品の代金や手数料を払います。全国の平均で計算すると、5,000円の行き先はおよそ次のとおりです。
| だれに | 何のお金 | 金額 |
|---|---|---|
| 地元のお店(事業者) | 返礼品の代金 | 約1,320円 |
| 運送会社など | 送料 | 約290円 |
| 楽天 | サイトの手数料 | 約580円 |
| カード会社・その他 | カードの手数料、市町村の事務など | 約210円 |
| 市町村 | まちのために使うお金として残る | 約2,600円 |
| 合計 | あなたが払った寄附 | 5,000円 |
総務省「ふるさと納税に関する現況調査結果(令和8年度実施)」の令和7年度(2025年4月〜2026年3月)の全国平均の割合(返礼品の代金26.5%、送料5.7%、サイトの手数料11.5%、そのほか約4%、市町村に残る52.1%)を5,000円にあてはめ、10円単位にまるめた目安です。市町村や返礼品ごとにちがいます。
例あなたのお金で見ると
この2,000円は1年に1回だけの負担です。同じ年にほかの寄附もすれば、2回目からは寄附した全額が税金から差し引かれます(上限の範囲内のとき)。5,000円の返礼品1つだけだと2,000円の負担が重く感じますが、1年の合計で考えましょう。
市町村が手数料などを払っても、あなたの寄附は5,000円のままです。手数料が引かれて控除が減る、ということはありません。
| 使い道 | 寄附に対する割合 |
|---|---|
| 返礼品を用意する費用 | 26.5% |
| 返礼品を送る費用 | 5.7% |
| 広報の費用 | 0.7% |
| 決済の費用 | 1.5% |
| 事務の費用など | 13.6% |
| 費用の合計 | 47.9% |
| 市町村に残るお金 | 52.1% |
令和7年度の全国の合計。四捨五入のため、内訳を足しても合計と合わないことがあります。サイトの手数料(11.5%)は、おもに「決済」と「事務」の中にふくまれています。
5,000円の寄附なら、楽天の手数料はおよそ500〜600円です。
楽天は、市町村ごとの手数料の率を公表していません。そこでこのサイトでは、総務省が調べた全国の平均(寄附の11.5%)で計算しています。5,000円なら約580円です。楽天自身も2024年8月に、市町村から受け取っているのは寄附額のおよそ10%だと説明しているので、だいたい同じくらいだと考えてください。
このサイトの広告リンクから申し込むと、楽天からサイトの運営者に紹介料が支払われることがあります。あなたの寄附額は変わりません。控除にも影響はありません。
返礼品をつくる地元の事業者(農家、お肉屋さん、工場など)は、市町村から返礼品の代金を受け取ります。楽天から受け取るのではありません。
返礼品は、その市町村でとれたもの・つくられたもの(地場産品)にする決まりです。2026年10月1日からは、加工品について「市町村の中で価値の半分より多くが生まれていること」を事業者が証明し、市町村が公表するルールに改正されました。
あなたの寄附は、全額が市町村への寄附です。
そこから費用を払ったあと、市町村が自由に使えるお金として残ったのは、全国の平均で52.1%でした(令和7年度)。5,000円なら約2,600円です。
2026年10月1日から、ルールが改正されました。これまでの「募集の費用は寄附の5割以下」という基準がなくなり、代わりに寄附のうち市町村が使えるお金(寄附金活用可能額)を一定の割合以上残す基準になりました。割合は段階的に上がります。
| 指定の期間 | 市町村が残す割合 |
|---|---|
| 2026年10月1日〜(実施中) | 52.5%以上 |
| 2027年10月1日〜(予定) | 55%以上 |
| 2028年10月1日〜(予定) | 57.5%以上 |
| 2029年10月1日〜(予定) | 60%以上 |
出典:総務省「ふるさと納税について(指定基準に係る告示改正)」(令和8年3月24日)。返礼品を寄附額の3割以下にするルールは変わっていません。
寄附先の市町村・住んでいる市町村・税務署の間で、何が伝わるのかを説明します。
控除の手続きをするのは、寄附したあなたです。何もしなければ、税金は安くなりません。
ただし、あなたがするのは「最初の1回」だけです。そのあとは、役所どうしが情報を伝え合ってくれます。どこに伝わるかは、ワンストップ特例か確定申告かで変わります。
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税務署には何も届きません。ワンストップ特例では、所得税は変わらず、本来は所得税から引かれる分もふくめて、全額が住民税から差し引かれるしくみだからです。だから、税務署が知る必要がありません。
つまり、ワンストップ特例の意味は「確定申告をしなくても、申請書を1枚出せば、あとは寄附先の市町村が住んでいる市町村に伝えてくれる」ということです。「何もしなくてよい」わけではありません。
このとき、寄附先の市町村は、税務署にも住んでいる市町村にも知らせません。寄附先の市町村がするのは、あなたに「寄附金受領証明書」を送ることだけです。
| 思いちがい | ほんとうは |
|---|---|
| 寄附すれば、市町村が全部やってくれる | 寄附しただけでは、何も伝わりません。あなたがワンストップ特例の申請か、確定申告をする必要があります。 |
| 寄附先の市町村が税務署に知らせる | 知らせません。ワンストップ特例では寄附先の市町村から住んでいる市町村へ、確定申告では税務署から住んでいる市町村へ伝わります。 |
| ワンストップ特例でも所得税が戻る | 戻りません。その分もふくめて、翌年度の住民税が少なくなります。合計の金額は、確定申告のときとほぼ同じです。 |
| 楽天が手続きをしてくれる | しません。楽天は申し込みの窓口です。オンライン申請の入口を案内したり、確定申告で使える証明書を出したりはします。 |
| だれ | すること |
|---|---|
| あなた(寄附した人) | ワンストップ特例の申請書を寄附先の市町村へ出す。または、税務署に確定申告をする。この最初の手続きは、あなたにしかできません。 |
| 寄附先の市町村 | 「寄附金受領証明書」をあなたに送る。ワンストップ特例の申請を受けたときは、住んでいる市町村へ通知する。 |
| 税務署 | 確定申告を受けて所得税を計算する。申告書のデータを住んでいる市町村へ送る。ワンストップ特例にはかかわらない。 |
| 住んでいる市町村 | 届いた通知やデータをもとに、翌年度の住民税を少なくする。 |
| 楽天ふるさと納税 | 申し込みと支払いの受け付け。確定申告で使える「寄附金控除に関する証明書」の発行。オンライン申請の入口の案内。 |
| 返礼品のお店(事業者) | 返礼品をつくって送る。税金の手続きにはかかわらない。 |
楽天ふるさと納税は楽天市場の中にありますが、ふつうの買い物とは中身がちがいます。
| くらべること | ふつうの買い物 | 楽天ふるさと納税 |
|---|---|---|
| お金を受け取る人 | お店 | 市町村(寄附) |
| 表示されている金額 | 商品の値段 | 寄附する金額(返礼品の値段ではない) |
| 税金 | 関係ない | 手続きをすると、翌年の税金が少なくなる |
| 楽天ポイント | 付く | 2025年10月1日から原則として付かない(楽天カード払いの、カード会社からのポイントは付く) |
| キャンセル | お店の決まりによる | できない(楽天の案内) |
| 申し込む名前 | だれでもよい | 控除を受ける本人の名前 |
確認した日:2026年11月8日